民主党

高速道路無料化

2003年の衆議院議員選挙以降、民主党は一貫して「高速道路無料化」を掲げてきました。
当然、民主党のマニフェストの中にも政策の目玉として記載しています。
高速道路を無料化にすることの目的としては、地方の活性化と流通コストを削減することを挙げています。
そのために割引率を順次様子を見ながら拡大していく社会実験によって、周囲への影響を確認して無料化を実現していくそうです。
当時の民主党の代表は菅直人氏でした。
当時自民党はこの民主党の考えに対して、非現実的だと一蹴しました。

 

そして高速道路の無料化の社会実験が2010年6月28日に始まったのです。
対象区間は全高速道路のうち2割の高速道路です。
ただし首都高速と阪神高速は対象外となっています。

 

高速道路無料化をすることによるメリットはいくつかあります。
まず高速道路と併走している一般道路の渋滞が緩和されることです。
さらに交通事故を減らすことができて、道路環境を改善しやすくなります。
次に料金所を通るときの速度低下がなくなるため自動車の燃費がよくなることです。
さらに物流コストが下がることで物価が下がることが期待できます。
荷物を運ぶ運送トラックなどでは、高速道路の料金が削減されることで、物流コストが減ってその分物価を下げやすくなります。
そのため経済効果を期待することができるのです。
高速道路を無料にすると、何回出入りしても料金がかからないために、途中で降りることが簡単にできて、高速道路下にあるレジャー施設やショッピング施設など沿道の街を活性化することができます。
高速道路の料金所には人件費などの管理コストが年間で何億円もかかっています。
これらの費用を大幅に削減することができます。
料金が無料ということで、多くの人が高速道路を使って日本国内にある様々な観光地やレジャー施設へ行きやすくなり、地方をうるおすことができます。
高速道路内にあるサービスエリア、パーキングエリアなどを利用する人が増えて自由度が向上します。
車で遠距離通勤している人には、高速道路を利用して早く楽に通勤することができるようになります。
高速道路を利用する車が増えることで、公共の交通機関との間に価格競争が起きて、公共交通機関の料金が下がる可能性があります。
都市間における物品の移動が物流コスト削減によって楽にできるようになります。
地方の商品や特産物などを周辺地域だけではなく、都心などへも届けやすくなり物流が円滑に行われるようになります。

 


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